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全学 FD(Faculty Development)推進グループ

  1. FD(Faculty Development)とは何か?
     1998年10月の大学審議会答申では次のように紹介されています。

    「教員が授業内容、方法を改善し、向上させるための組織的な取り組みの総称。 その意味するところは極めて広範にわたるが、具体的な例としては、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催などを挙げることができる。」

     その後、FDは更に多義的な概念として捉えられるようになり、広範な教職員の活動全般を包括するまでに至っています。 筑波大学におけるJ.Wilkinson教授の講演録によれば、
    • Professional Development としてのFD
    • Instructional Development としてのFD
    • Curricular Development としてのFD
    • Organizational Development としてのFD
    の4つの側面が挙げられています。 それぞれの解釈は個々の教員や組織によって異なると思われますが、敢えて解説するならば以下のようになると思われます。
    • Professional Development
      Professor(高度専門性をもつ大学教員)としての自己啓発や組織的改善活動、即ち研究活動面での質的、量的改善活動
    • Instructional Development
      学生を教育する立場としてのProfessor個人の教育改善活動や組織的改善活動
    • Curricular Development
      個々の授業内容や方法に関する改善活動と同時に、カリキュラム(授業体系全体)の組織的改善活動
    • Organizational Development
      組織運営上の改善活動(人的組織だけでなく、施設設備の改善や環境改善なども含む)
     上記はFDに対する一つの捉え方を示したに過ぎず、もっと普遍的な解釈があるかもしれませんし、もっと本学特有の事情に適合した解釈があるかもしれません。このようにFDとは何かを考えること自体もFD活動と言えるでしょう。「改善にゴールなし」とは良く言ったもので、我々大学人にとっても限りなく発展するためには現状維持、現状満足に陥らず、現状を更に改善(単なる合理化ではない)していくことが求められます。
     教育方法開発センターはその一助となるよう活動してまいります。

  2. 全学FD推進グループの活動
     前述のようにFDという概念がカバーする範囲は広大であり、その諸活動も多種多様になります。それらに対して教育方法開発センターの全学FD推進グループでは、当面、以下の業務に的を絞って取り組んでまいります。
    1. 全学FD公開授業の運営
       前年度に学生から回収された授業アンケートの分析結果に基づいて高い評価を受けた授業を選定し、年間2件の公開授業を企画立案、開催します。この公開授業には、全学の系から推挙された教員(主として新任教員や若手助教)に学生とともに受講し、受講アンケートに回答してもらいます。公開授業後、その担当教員(講師)と受講した教員の間で講義に関するディスカッションの場を設け、お互いに教育ノウハウを蓄積するとともに自己 の教育方法を改善する端緒とします。
       詳細については、本年度の全学FD公開授業の開催案内をご覧ください。
    2. 全学FD講演会の開催
       年間1件のペースで全学 FD 講演会を企画立案、開催します。この講演会には教育案件はもとより FD 活動に関してご講演いただける講師をお招きして、全学の教職員が聴講できる機会を設けます。これにより教職員の見聞を広げ個々の教育活動へ反映させることによって、本学全体の教育改革につなげる原動力を培います。
       詳細については、 本年度の全学 FD 講演会開催案内 をご覧ください。
    3. 他大学教育活動、FD活動の視察
       他大学を訪問し、現場での教育活動、教育改革、FD活動を視察するとともに、座談会でそれらに関する意見交換を行って、お互いの情報を共有しつつ教育活動やFD活動に関するノウハウを蓄積します。本学に戻った後、このような他大学における視察結果を報告書やプレゼンテーションの形でフィードバックして、全学の教育活動やFD活動の更なる改善に役立てます。
    4. 大学教育関係会議への出席
       大学教育に関する会議へ構成メンバーを派遣して、個人的な識見を広め高めるとともに,啓発の機会を与えます。得られた有用な情報は教育方法開発センター内で共有され、センター全体のレベルアップに資するようフィードバックされます。更に大学全体における教育活動や FD 活動に極めて有益であると判断される情報については、積極的に全学に対して情報発信を行っていきます。
  3. 構成メンバー
    福澤康 教授, 中村和男 教授, 野口敏彦 准教授(全学 FD 推進グループ取り纏め), 松原浩 教授, 中平勝子 准教授, 山崎博明 学務課係長

長岡技術科学大学 教育方法開発センター
〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1 TEL 0258-47-9245(代) FAX 0258-47-9050