長岡技術科学大学
   
 

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北島宗雄 (2016)

北島宗雄. (2016). 課題解決型(解検索型/解発見型/解探索型)の実行と獲得される問題解決能力の関係. 情報処理学会教育学習支援情報システム研究会論文集, Vol.2016-CLE-18, No.4, 1-8.

 

課題解決型(解検索型/解発見型/解探索型)の実行と獲得される問題解決能力の関係

直面している課題に対する解決策は質的に異なる3つの方法で得ようとすることができる。 1) 既に存在している解決策を検索する(自分の記憶の利用、または、他の情報を利用) 2)解が満たすべき制約を明らかにして、制約を満たす解を発見する、 3)現状に対して手続き的知識を連鎖的に適用し解状態に到達する。 これらの方法は異なった認知プロセスを伴うので、認知プロセスを動かすことによって獲得される知識やメタ認知スキルも異なる。 本稿では、人間の記憶と行動選択プロセスに 関する理論に基づいて、上記の3つの課題解決方法の特徴を、 究極的に求められている自分自身の力のみで課題に立ち向かうことを可能とする「問題解決」能力の視点から、教育現場での実践の可能性 を考察する。

 

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