長岡技術科学大学
   
 

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北島宗雄, 熊田孝恒(2006)

北島宗雄, 熊田孝恒. (2006). 認知的加齢特性を考慮したユーザビリティ評価. 産業科学システムズ主催セミナー、2006.2.17.

 

認知的加齢特性を考慮したユーザビリティ評価

私たちの日常活動の多くの部分は製品や環境との情報のやり取りを行うことで成立している。そのとき、何を行うのが適切かという判断は、外界から得られる情報を許容される時間内で処理して目的との適合度を考慮してなされる。このとき、注意機能、遂行機能、作業記憶、メンタルモデルといった認知機能が重要な役割を果たす。これらの認知機能は加齢に伴いパフォーマンスが低下する。また、それらの認知機能を活用するかどうかは、個々のもつ認知スタイルに依存する。

本講習では、製品・環境における人間の認知行動を理解するための枠組みを説明する。キーとなる概念は、注意機能、遂行機能、作業記憶、認知スタイル、メンタルモデル、目的指向行動である。また、その枠組みに基づいてユーザビリティ評価を行う方法について概説する。さらに、具体的に応用した事例として、認知機能の加齢による低下が駅における移動行動に及ぼす影響を調査した研究を紹介する。

 

プログラム

Ⅰ.人間の認知行動特性に関する基礎
1.人間の認知行動を考える枠組み
2.注意機能
3.遂行機能
4.作業記憶

Ⅱ.認知的加齢特性
1.認知機能の加齢変化のメカニズム
2.認知機能の加齢の特徴
3.認知機能の加齢の計測

Ⅲ.認知特性の個人差
1.認知スタイル
2.認知スタイルの計測

Ⅳ.人間の行動特性
1.目的指向行動の特徴
2.メンタルモデルの役割

Ⅴ.認知行動特性を考慮したユーザビリティ評価
1.ユーザビリティ評価の枠組み
2.事例紹介:駅の案内表示のユーザビリティ評価

Ⅵ.質疑応答

 

 

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