-- 北島宗雄(2005)北島宗雄. (2005). 認知行動工学基礎マスター講座. 日本テクノセンター主催セミナー、2005.8.31-9.1.
認知行動工学基礎マスター講座私たちの日常活動の多くの部分は製品や環境との情報のやり取りを行うことで成立している。 あることを行おうとする。 そのとき、何を行うのが適切かという判断は、外界から得られる情報を許容される時間内で処理して目的との適合度を考慮してなされる。 行おうとすることと環境から与えられる情報がぴたりと合えば、問題なくスムーズに目的を達成することができる。 そうでない場合には、代替手段を探す。あるいは、目的達成を放棄する。 このような事態は、製品や環境をデザインし世に出すことに関わるものにとってはぜひとも避けたい事態である。 それでは、人々がどのように、デザインされた製品や環境のなかで行動するかを、予測することはできないだろうか。 それが可能ならば、人間活動に適合した製品・環境をデザインし提供することができる。 本講習では、製品・環境における人間の認知行動をモデル化し、それに基づいて、人間活動と製品・環境の適合度を評価するユーザビリティ評価法について、概略を説明する。 そして、真に使いやすい機器や移動環境をデザインすることを目指した最先端の事例を紹介する。
プログラム
Ⅰ. 認知行動工学によるユーザビリティ評価の基本的考え方
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