長岡技術科学大学
   
 

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豊田誠,北島宗雄. (2009)

豊田誠,北島宗雄. (2009). 生命体自律活動協調場理論:幸福感に満ちた社会であるために 自律システム間の相互コミュニケーション. オンブック.

 

生命体自律活動協調場理論:幸福感に満ちた社会であるために 自律システム間の相互コミュニケーション

「時間制約下での動的人間行動モデル(NDHB-Model/RT 理論)」で示したTK脳モデルを用い、生命体で一番複雑な脳の構造を持つ人間という自律システムが、実際の生命環境で活動するときにどのような仕組みに基づいて活動するのか、また、それらの活動がどのような性質を示すかについて、高次の抽象モデルであるNDHB-Model/RT 理論を基に考察を進め、簡潔で容易な概要表現モデルとして導きだす。

少なくとも、人間の日常活動で広く見られる現象について、そこに形成された構造と作用した力の関係を理解し、そこに生み出されるであろう動きの大枠を思い描くことができるようにする。そして、その全体を「生命体自律活動協調場理論(The OrganicSelf-Consistent Field Theory)」として提示する。

また、その理論をどのような用い方をすれば、今後の情報社会において活かし、人の役に立つかを考察し示す。

 

SBN978-4-86360-020-1 C3040
価 格:2000円(税抜)
仕 様:A5判、148頁
発売日:2009年5月
発 行:オンブック

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目次

1章 序と概観
 1.1 The Organic Self-Consistent Field Theory について
 1.2 進化の道と合理的帰納的推論の誤差
2章 人間の自律システムの動作の概要
 2.1 人間の脳という自律システムの仕組み:NDHB-Model/RT による説明
 2.2 オートポイエーシスとNDHB-Model/RT理論
 2.3 記憶の自律システムの考察
 2.3.1 記憶機構は自律システム
 2.3.2 小脳系報酬と大脳系報酬
 2.4 不完全対象鏡面写像(partially symmetric mirror mapping)
 2.5 人間は複合的処理システムであることの再確認
 2.6 脳の意思決定をNDHB-Model/RT 理論の視点から考える
 2.7 簡略化した仕組みで脳の自律システムの働きを説明する
 2.7.1 脳の仕組みの構造は簡略的に捉えればどのようなものか?
 2.7.2 情況に応じた活動姿勢と脳の活動状態の対応関係
 2.7.3 人の注意力についての考察
 2.7.4 脳の働かせ方を工夫し生活に活かす
3章 観察できるが説明が困難な人間に特徴的な脳に関する問題
 3.1 人間の活動が特別に複雑である(多様なレゾナンス反応)理由
 3.1.1 具体的な脳の中の仕組み
 3.1.2 人間の性的感応に関連した性質についての詳細な考察
 3.2 女性と男性の性質の違いの形成はホルモンが主役
 3.3 意識とはどのようなものであるか
4章 自律システム間インタラクション(Autonomous Systems Interaction)
 4.1 自律的情報システムの有効性
 4.1.1 自律的情報システムの特徴
 4.1.2 システムの環境性能面での要求
 4.1.3 人間の欲求の多様化への対応
 4.2 自律的情報システムでの情報の扱い方
 4.3 意識の迷走(情報化の過渡期での混乱)