長岡技術科学大学
   
 

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北島宗雄(2006)

北島宗雄. (2006). 情報探索の認知モデル. 計測と制御(計測自動制御学会誌2006年12月号解説論文、特集:デジタルヒューマン技術−人間をシステムとして捉える), Vol.45, No.12, pp.1030--1035.

 

情報探索の認知モデル

われわれが日常的に暮らしていく中で「情報を探索する」という局面に遭遇することは非常に多い.たとえば,ウェブである話題に関する情報を探す,オフィスのコンピュータの中から過去のメールを探す,あるいは,自動券売機の表示のなかからつぎの操作に必要な情報を探す,などである.このような場合に,情報が簡単に見つかる場合もあれば,なかなか見つからない場合もある.では,これらの「情報を探索する」という局面において,われわれはどのような認知的な活動を行っているのであろうか.情報探索の容易さは,どのような要因が決定しているのであろうか.本稿では,情報探索の認知モデルである「探査学習のモデル」および「ウェブにおける情報探索のモデル」について概説し,現代の産業システムや製品の利用者である人間の情報探索に関する特性についての理解を深め,適切な「人間--システム・製品環境」の関係を築き上げることが促進されることを目指したい.

 

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