長岡技術科学大学
   
 

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羽渕由子,竹内晴彦 & 北島宗雄(2007)

羽渕由子,竹内晴彦 & 北島宗雄. (2007). ウェブナビゲーションにおける日本語LSAを用いた検索難易度の予測. 電子情報通信学会 第二種研究会資料 IEICE SIG Notes, WI2-2007-39〜65, 61-66.

 

ウェブナビゲーションにおける日本語LSAを用いた検索難易度の予測

ウェブ閲覧におけるユーザビリティ問題を特定し, その重大度を途中ページにおけるリンク選択数により評価する方法として, ウェブ認知ウォークスルー(CWW)がある.本研究では,CWWに利用される日本語LSA意味空間を新たに構築し, 階層メニューを利用して記事の探索を行うことができるオンライン百科事典のユーザビリティ評価を行った. 32のリンク選択予測値を,18名の参加者を得て実施した実験結果と比較した. 予測値と観測値の間の一致率は低く,CWWのユーザビリティ問題特定基準を見直して適用すると多少改善した. 問題が大きいと評価するほど誤差が大きくなる傾向が示され, 日本語サイトで階層メニューを持つユーザビリティ評価の信頼度を高めるためには, CWWのユーザビリティ問題特定基準の改良,日本語LSA意味空間の整備が必要であることが示唆された.

 

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