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Makoto Toyota (豊田 誠)
ABOUT アーキテクト 豊田 誠
大学でネットワークとシミュレーションを学び、卒業後は、一貫してソフトウェア・システムの開発・研究を行なってきている。
初期の仕事で、大型汎用計算器のOS開発に従事し、それにより、アーキテクトとしての技術・知識を身に付ける。
その後に、仕事の範囲をユーザー向けの製品の開発分野にも広げる。
自身の設計事務所SEPTを設立後は、情報技術の利用に関するコンサルタントの仕事も行う。
OSなどの情報基礎技術分野以外にも、マルチメディア分野やインタフェース分野で、日本への米国の先端技術の導入役としての先駆的仕事を数多く行う。その作業過程で、異分野の専門家との共同開発作業を主導するなどの多くの実績を持つ。
現在は、認知科学に基づいた人間の脳の処理のモデル化の研究を主に行っており、人と情報技術との良質な関係を築くための技術の向上に努めている。
略歴
- 1974 年 3 月 電気通信大学電気通信学部通信工学科卒業
- 1974 年 4 月 (株)日立製作所:システム設計開発業務
- 1976 年 5 月 富士通(株):大型計算機用OS の設計開発業務
- 1981 年 1 月 日本DEC(株):システム設計開発業務
- 1983 年 5 月 セゾングループ:CG システムの構築と作品制作
- 1983 年11月 NEC(株):ワードプロセッサ製品開発を主導
- 1984 年 7 月 (株)セプトエンジニアリングテクノロジーを設立
- 2003 年 2 月~現在:コンサルタント事務所 T Method に改組し、個人で研究に専念する
- 2004 年 4 月~2010 年 3 月:独立行政法人産業技術総合研究所招聘研究員
長岡技術科学大学名誉教授 北島宗雄博士と長期間にわたり脳のモデル化での共同研究を行っている
MY WORK(脳機能モデル研究着手以前の仕事)
主なSET設立以降の業務実績
- 日本で最初のワークステーション用日本語製版システムを開発
- X社のUNIXワークステーションの開発に参加
- 国の運用する大規模行政システムの開発に設計コンサルタントとして参加
- 映像制作業界へ、最新特撮システムの構築と制作法を指導
主なインタフェース・デザイン分野での業務実績
- 日本のCG技術の先駆的役割を担ったセゾングループのCG制作・開発部門において、日産自動車等と、日本で最初の本格的CG技術利用の共同研究を行い、技術担当ならびにコーディネーター役を担う。
- NEC(株)にて新入力方式ワードプロセッサの開発を行なう。その際、ソフトウェア設計手法だけでなく、従来の企業内開発の方式を改め、専門の日本語研究者の登用、多数の入力被験者の使用等の、総合的ソフトウェア開発プロジェクト運用を行なう。
- 日本テレビ制作の西遊記において、特撮監督の北浦氏に協力し、CG制作部分の人材、器材、手法の全般的コーディネートを行ない、テレビの一般的ドラマ番組制作の中で、本格的CGを常用的に使用することが可能なことを示し、その後のテレビ番組制作に影響を与える。
- CG関連の新規事業会社(株)ディストームの設立に副社長として参加し、米国のCGベンチャー企業NEWTEKからの技術導入、日本での販売手法の確立、人材等のコーディネート・指導を行ない、立ち上げを成功させる。
主な豊田の旧著書
- オーム社の雑誌コンピュータ&ネットワークLAN(廃刊)に技術解説を多数記載
- 標準LAN教科書(実践的なダウンサイジングの手法とは?の章担当)(絶版)(アスキー出版)